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症例のーと

医学部5年生になりました。ポリクリ実習中です。病気に関する本、実習で勉強したことを書いています。現在コツコツ書き直し中です。

法医学 死亡推定時刻、死因の推定

http://vignette1.wikia.nocookie.net/danganronpa/images/a/a5/Ibuki_Mioda_murdered_by_the_culprit.png/revision/latest/scale-to-width-down/640?cb=20141026223952

☆自殺なのか他殺なのか‥死亡推定時刻は何時なのか‥。推理してみる!?

28歳男性
最近引きこもりがちであった。朝食を食べに来ないので様子を見に来た妹に朝7時30分に首を吊った状態で発見される。すぐに警察を呼んだ。
午前8時に、地上に降ろされた後、遺体は仰臥位に安置した。
昼12時に死体検案が行われた時には、死斑が体の後面全体と下肢全体に強く出現していた。

検案結果⤵
・顔面は蒼白、うっ血なし
・眼瞼結膜に点状出血なし


★死亡推定時刻を推理してみる!
http://www.fightersgeneration.com/np8/mvc3u/new/phoenixwright-objection.jpg

☆死斑、筋硬直、角膜混濁などで判断

○死斑とは?(血液が重力で溜まってできたもの)
f:id:funas:20160222153243j:plain

【死後の経過】
・死後30分 死斑出現。
・~死後5時間 ここまでに体位変換されると死斑は移動。指圧で容易に移動
・死後6時間~7時間 筋硬直が全身に及ぶ
☆死後6時間~8時間 死斑が不完全転移(体位変換した場合、死斑が元体勢のときにできた場所にも残る。)
・死後半日~15時間 体位変換しても死斑がいどうしない。筋硬直が最大になる。角膜が混濁してくる
・死後18時間 角膜中程度混濁
・死後1日~2日 死斑が圧迫しても消えない。下腹部が変色。角膜が白く混濁
・~ 腐敗→白骨化(1年後~)

→ポイントは死斑は死後早い時間なら移動すること!この症例の場合、死斑は不完全転移していることがわかる。もし死んだあとすぐ発見され死体をおろして寝かせた状態したなら、死斑は背中にしかでないはずである。地上に降ろされたのは午前8時なので、死亡推定時刻は6時間~8時間前と考えられる。

→死亡推定時刻は、午前0時~2時!



★自殺か他殺か(・・?
http://livedoor.blogimg.jp/danganronpa_matome/imgs/d/6/d63a64a6.jpg

☆眼瞼結膜、顔面にうっ血があるとき、他殺が疑われる。なぜか?⤵

f:id:funas:20160222160210j:plain
自殺の場合、動脈も強く締まるため、うっ血はでない。絞頸(他殺)の場合、どうしても動脈を完全に締めれず静脈が締まるため、うっ血が出現。

→今回は顔面蒼白、眼瞼結膜にも出血はないので、自殺である!

★医師は、死体検案書を発行する。
→この場合内因死(病気による死亡)ではなく異状死なので、死体検案書を発行する。
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★法医学者は何をしているのか?
・病院での自殺者、異状死、病死…した人の死亡検案書を専門医として書いている
刑事訴訟法に基づき、犯罪性のある死体を司法解剖をする(裁判官の許可)
・死体解剖保存法に基づき、死因が明らかでない死体を監察医が解剖(知事の許可)…など
・警察と連携して動く
・虐待の生体鑑定を行う。
・大規模災害時に出動。身元確認作業の手伝いを行う。
・女医さんは1割~2割(増えているらしい)
・人間以外も解剖、動物の骨の鑑定したりする。
・数が少ない。給料も少ないらしい…

★参考、関連
・日本法医学会
日本法医学会

・法医学者について
diamond.jp
現場は大変のようです。
・法医学教室より
法医学教室より
法医学教室の秘密が載っています。
・参考ブログ
blogs.yahoo.co.jp
法医学者さんのホームページです。法医学をとりまく環境がわかります。
【法医学の世界①】「自殺と他殺の見分け方」 | 奇妙な医世界

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