読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

症例のーと

医学部5年生になりました。ポリクリ実習中です。病気に関する本、実習で勉強したことを書いています。現在コツコツ書き直し中です。

悪性リンパ腫(Follicular lymphoma)医師の悪性リンパ腫闘病記。 悪性リンパ腫の治療・分類・症状・予後 

 6年の先輩、医師国家試験!ほんとにおつかれさまです‥!

解答速報作成の手伝いをちょこっとしていたのですが、難しかったです‥来年から3日から2日に変わったり問題ももっと難しくなったりするみたいで不安になります‥汗

とりあえず、がんばるしかないですね!

 

先週から引き続きなのですが、今週は外病院(結構全国的に有名な病院!)の血液内科をポリクリで回っています。朝カンファのために起きるのがとにかく大変ですが、それ以外はなかなかのユルさで驚いてます。外科や感染症や‥はやっぱり全然忙しいみたいですけども!ルンバール(腰椎穿刺)と骨髄生検は間近で見ることができました!!研修医の先生方には本当いろいろ教えてもらっていて、感謝しています!

 

ということで、まー時間がありあまっていたので、自由に本読んだり勉強したりMEC見たりお菓子食べたりしながら、ちょこちょこスマホで血液腫瘍に関連する本を読みました。

 この本は、医師である井埜利博先生の闘病記です。先生は64歳の時に悪性リンパ腫(濾胞性リンパ腫のステージⅣ)が見つかり、6カ月の抗がん剤治療(標準治療)を受けられました。その時の経験を本にされたものです。

 

今まで闘病記というと芸能人や有名な方が書かれた本や、患者さんの個人ブログ、そして漫画、しか読んでこなかったので、医師である先生が書かれた闘病記というのは、とても新鮮でした。

 

やはり医師であり、病気の勉強を深くされている方なので、病気に立ち向かう心持ちは文章を見る限り感情的というよりも理性的で冷静、しかし金銭面や仕事の現実的な問題に立ち向かう姿は人間味もあり、開業医の先生の苦労や生活面も伺い知ることができました。さらに悪性リンパ腫についての知識が易しく詳細にまとめられていたので、読んでいてとても勉強になりました。

 

また現在血液内科にいて、グランを投与すると~など研修医や上の先生がモソモソと話しているのを病棟でずっと聞いていたりするのですが‥そういった薬剤の知識もこの本を読んで「これはこういうことだったのか!!」と理解することができたのが、とても個人的にうれしかったです。

 

今日はこの本を参考に作者の先生の病歴、濾胞性リンパ腫と悪性リンパ腫についてまとめ、さらに悪性リンパ腫について勉強したことをまとめていこうと思います。

 

 

★濾胞性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫の一つ)

【主訴】頸部のリンパ節腫脹

【現病歴】

64歳 男性

2012年~2013年頃から左の頸部に2cmくらいのしこりを自覚。しかし何も症状がなく触っても痛みがないので放置していた。

2015年9月初旬、左の頸部のリンパ節に痛みを覚え触ると以前より大きくなっていた。(5~6cmほど)β2ミクログロブリンとIL-2受容体抗体(腫瘍マーカー)を外注し測定した結果、両方とも高値であったため、自身で県立がんセンター血液内科への紹介状を書き外来へ検査治療目的で受診された。

 

【既往歴】

高血圧、脂質代謝異常

 

【家族歴など】

特になし

 

【行った治療と検査】

 化学療法で入院。検査はリンパ節生検とPETとCTを行い、両側の頸部と腋下、胸部、腹部、骨盤内に集積を認めた。→(ステージⅣ)

その後R-CHOP療法を6クール行った。

 

【副作用】

脱毛、しびれ、倦怠感、胃痛、関節痛、肛門痛

 

 

☆☆☆

ここからは悪性リンパ腫についてまとめていきます。 

悪性リンパ腫とは?】

リンパ球(B細胞やT細胞など)が骨髄以外の場所で腫瘍性に増殖したもの。

全身のリンパ節が腫大、転移したら肝臓、脾臓、骨髄などのリンパ節以外の臓器にも病変が及ぶことになり、種々の臓器障害が出現する。

 

悪性リンパ腫の分類】

 ★大きく分けると二種類!

①Hodkinリンパ腫(全体の約10%)

②非Hodkinリンパ腫(全体の約90%)

 さらに、B細胞性リンパ腫とT細胞性リンパ腫に分けられる。

 ・B細胞性リンパ腫(多い!)

  BLBCL 30.6%

  FL 22.6%

  MALTリンパ腫 7.6%

 ・T/NK細胞性リンパ腫

  ATLやEBウイルス関連NK細胞リンパ腫など

 

【症状】

 無痛性、弾性硬のリンパ節腫脹。

 B症状:発熱(38℃を超える)、盗汗(ずぶぬれの汗)、体重減少(6カ月で10%の体重減少)

 

【病気分類(Ann Anbor分類)】

I期: 単一のリンパ節領域、またはリンパ組織に病変がとどまっている場合
II期: 横隔膜を境界として、その上または下いずれか一方に限局した、二つ以上のリンパ節領域、リンパ組織の病変。
III期:横隔膜の両側に及ぶ、リンパ節領域またはリンパ組織の病変。
IV期:広汎な、リンパ節以外への浸潤。

Ann Arbor分類 - meddic

 

【予後因子】

IPI(International Prognostic Index)

lymphoma.kmpm1b.com

 

 

①Hodkinリンパ腫

★疫学:若年層と中間層の二峰性に好発。日本人には少ない

★症状:頸部リンパ節に初発、隣接するリンパ節へ浸潤。間欠熱が特徴的

★治療:Ⅰ、Ⅱ期はABVD療法と放射線。Ⅲ、Ⅳ、B症状のある時はABVD療法。

    再発時は自家幹細胞移植。

☆ABVD療法:Aアドリアマイシン、Bブレオマイシン、Vビンブラスチン、Dダカルバジン

ABVD療法の基本情報から治療方法まで解説

ホジキンリンパ腫:[国立がん研究センター がん情報サービス]

 

 

②非Hodkinリンパ腫

☆低悪性度:リンパ形質細胞性リンパ腫(原発性マクログロブリン血症)、MALTリンパ腫、濾胞性リンパ腫(Ⅰ、Ⅱ期)、菌状息肉症、ATL(慢性)

☆中悪性度:マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫(Ⅲ期)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、節外性NK/Tcell リンパ腫

☆高悪性度:リンパ芽球性リンパ腫、バーキットリンパ腫、リンパ芽球性リンパ腫、ATL(急性、リンパ腫型)

 

★治療

 〇限局期:放射線単独or放射線+CHOP療法

 〇進行期:CHOP療法

 〇再発例:自家造血性幹細胞移植

 

 ☆FL(無症状なら経過観察)、MALT(ピロリ菌治療、放射線)、バーキットリンパ腫(CODOX-M療法)‥などそれぞれ治療は異なる!!

 

 ☆CHOP療法

 C:シクロフォスファミド H:アドリアマイシン(ドキソルビシン)

 O:ビンクリスチン P:プレドニゾロン

非ホジキンリンパ腫 | がんプロ.com

 

 ☆ほかのおクスリ

 ・グラン(フィルグラスチム):遺伝子くみかえによって作られた顆粒球コロニー刺激因子、一日一回静注か皮下注。結構痛いみたい

 ・ジーラスタ:グランにポリエチレングリコールを付加しコーティングしたもの。そのため吸収がゆっくりと遅延し半減期が長くなるので化学療法1クールにつき1回投与で済む。

 ・バクタ(ST合剤のこと):ニューモシスチス・カリニ肺炎予防のおクスリ

 

★骨髄穿刺とは

medical.itp.ne.jp

 

血液内科回っていると、やっぱり抗がん剤や抗菌薬、利尿薬‥の名前と働きはしっかり覚えていかないといかんなー‥と思ったので、薬理の本を引っ張りだして、今度まとめてみたいと思います!☺ 

にほんブログ村 大学生日記ブログ 医大生へ
にほんブログ村